本日2026年7月15日公告された官報にて令和8年3月31日時点の大井川鐵道の第44期の決算が公開されました
昨年とどう変わったのか
大井川鐵道株式会社の第43期(2025年3月期)と第44期(2026年3月期)の決算公告の比較を簡単にまとめました💰🏦
この1年で一行でまとめると「資産は微増した一方、利益剰余金が減少し、その分だけ純資産が減少、負債が増加」という形になります
次の一年どうなるのか見守っていく必要がありそうです
1. 前年比較
データーを交えて簡単に見てみたいと思います
| 項目 | 第43期 | 第44期 | 増減 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 総資産 | 4,890,848千円 | 4,955,855千円 | +65,007千円 | +1.3% |
| 負債合計 | 2,247,905千円 | 2,481,059千円 | +233,154千円 | +10.4% |
| 純資産 | 2,642,943千円 | 2,474,796千円 | -168,147千円 | -6.4% |
ポイント
- 総資産は約6,500万円増加
- しかし負債は約2.33億円増加
- 純資産は約1.68億円減少
つまり

きみ買ったからね…
【総資産の増加の正体はおそらく12系とみられています】
2. 資産の分析
流動資産
297,882千円👉324,558千円+26,676千円(約9%増)現金・売掛金など短期資産が増えています。
固定資産
4,592,966千円👉4,631,297千円+38,331千円
設備投資等により少し増えています。
有形固定資産
4,570,927👉4,611,156+40,229千円

鉄道設備・車両などが増えていますね。
3. 負債の分析
流動負債が昨年対で+237,987千円、かなり増えているようですなお固定負債はほぼ横ばいということで短期負債へのシフトが起きています
4. 純資産の分析
特に大きな変化なし変化なし
利益剰余金
2,130,743👉1,962,596▲168,147千円
利益剰余金が約1.68億円減少しています。
5. 当期純損失
第43期173,713千円に対して第44期168,148千円、約5,565千円改善したようです。
ただ約1.68億円の赤字に変わりはありません
6. 自己資本比率
43期:2,642,943÷4,890,848=54.0%
44期2,474,796÷4,955,855=49.9%
約4ポイント低下しました。50%近くあるため、一般的な水準ではまだ極端に低いわけではありませんが、低下傾向が続くと財務の余力は小さくなります、今後の動向に注意です
7. 財務の安全性
流動比率(概算)
43期:297,882÷875,041=34%
44期:324,558÷1,113,028=29%
これは鉄道会社では長期借入が多いため単純比較はできませんが、短期資金繰りはあまり余裕がないことを示しています。もう少しなんとかしないといけないようです
8. 全体評価
プラスポイント
- 総資産は増加
- 設備投資は継続
- 赤字幅は前年より約560万円改善
- 資本金・資本剰余金は維持
要注意ポイント
- 約1.68億円の最終赤字
- 利益剰余金が減少
- 短期負債が約2.38億円増加
- 自己資本比率が54%→50%へ低下
- 流動比率は約29%と低水準
総合所見
この決算からは、「会社が直ちに危険な状態」という印象ではありません。自己資本比率は約50%を維持し、固定資産も保有しています。一方で、2期連続の最終赤字により利益剰余金が減少し、短期負債が増えたことで財務の余力はやや低下しています。今後利用者数の増加などで収入が増加し利益剰余金の減少に注視すべきようです
官報において公告された情報

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